
初めまして!
現在、東京で美容師をしている上中 岬(ウエナカ ミサキ)と申します!
くせ毛が気になるメンズが必ず使っているヘアアイロンですが、使い方を間違えると髪が激しく傷み、取り返しがつかないことになるかも...

僕も小学生の頃、何も知らなくて髪の毛がチリチリに焼け焦げた事があります...
後悔してからでは遅いので、事前にストレートアイロンの注意点をしっかり確認しておきましょう。
髪の毛に熱を与えるとどうなる?

ストレートアイロンが髪に与えるダメージを理解するために、髪の毛に熱を与えると髪がどう変化するのかについて簡単にお話しします。
髪の毛1本の約80%はタンパク質でできていて、
タンパク質は一定以上の熱を加えると構造が変化する性質を持っています。

難しい言葉で、この性質は熱変性と呼ばれています!
乾いた髪だと、大体150度前後の熱を与えると性質が変化すると言われています。
髪と同じくタンパク質でできている卵を想像してみてください。
生卵をフライパンで焼くと目玉焼きが出来上がりますが、同じ卵なのに生卵と目玉焼きでは見た目も特徴も全然違いますよね。

このように、熱によってタンパク質は大きく変化してしまうんです。
髪の場合、熱変性がどんどんひどくなると
- 髪が硬くなってしまう
- 潤い、ツヤ感がなくなりチリチリした質感になる
- 毛先がまとまらなくなる
- 枝毛、切れ毛が増える
といった状態になっていきます。
しかも、一度熱変性をしてダメージを負ってしまった髪は元に戻す事が難しいです。
もう切るしかないじゃん、これ...
となってしまう前に、ダメージを最小限に抑えるストレートアイロンの使い方を勉強しておきましょう。
ストレートアイロンを通す時の注意点

ヘアアイロンを使うときに、絶対注意してほしいのは
- 髪が乾いているかどうか
- ヘアアイロンの温度
- ヘアアイロンを通す時間
の3つです。
順番に解説していきましょう。
①髪が乾いているかどうか

さっき乾いている髪だと150度前後の熱を当てると熱変性を起こしてしまうと説明しましたが、
髪が濡れていると話が変わっています。
濡れている髪は乾いている髪よりも熱変性をしやすい状態になっていて、約60度〜70度ほどで熱変性をすると言われています。
乾いている髪の半分の温度!?
そうなんです。
だから髪の毛が乾いているかどうかがとっても大事です!

もし濡れている髪の毛にストレートアイロンを当ててしまうと...
あっという間に髪の毛がダメージで取り返しがつかないことになります。
そうならないために、
ストレートアイロンを使う前には必ずドライヤーで髪の毛の水分を飛ばしておきましょう。
②ヘアアイロンの温度

ヘアアイロンによっては最大200度の温度が出るものもありますよね。
ですが、ヘアアイロンの温度は高ければ良いというものではありません。
高い温度でアイロンを通せば通すほど、髪がまっすぐになるに決まってる!
と思っていた人も多いと思いますが、まったくの間違いです。
さっき説明したように、髪は乾いた状態でも150度前後の熱を与えると熱変性を起こします。
200度の高温でアイロンを通してしまえば、髪の毛は必要以上の大ダメージを受けます。
生卵も強火で焼き続けると焦げてしまいますよね。
だから、適切な温度でストレートアイロンを使うことがとても大切になっってきます。
メンズでアイロンを使うときは、まずは140度〜150度くらいを目安にしてみましょう。
人によって髪質が違うので、
この温度じゃ、髪の毛何も全然変わんないよ...
と思えば、もう少し高い温度にしてみたら良いと思います。
ですがどれだけ高い温度にしたくても180度までの温度で使うようにしましょう。
③ヘアアイロンを通す時間

次は、髪にヘアアイロンを通している時間についてです。
150度くらいの温度でヘアアイロンを使っているからといって安心してはいけません。
髪の毛にヘアアイロンを当てている時間が長ければ長いほど、髪の毛は熱変性しやすい状態になります...
目安としては、1秒〜3秒間くらいの間で素早く動きを止めないようにアイロンを通すようにしましょう。
それ以上長い時間同じ場所に当て続けてしまうと、髪に変なくせがついてしまう原因にもなるのでやめた方が良いでしょう。

髪の毛に長い時間熱を与えてもいいことなんかありません!
正しいストレートアイロンの使い方で、理想の髪型に!

ストレートアイロンはくせ毛男子が理想の髪型に近づくためにかかせないアイテムですが、
使い方を間違えると理想とかけ離れた髪の状態になってしまうこともあります。
正しいヘアアイロンの使い方で、くせ毛を上手にコントロールできるように練習してみてください。
では、また!